〈KASANES〉HEART
私たちの想いとこだわり

〈KASANES〉は多くの人の想いが重なって生まれたルームシューズ。
職人1人ひとりが選び抜いたこだわりの素材や製造方法をご紹介します。

オールハンドメイドで、極上の履き心地を叶える。

〈KASANES〉はオールハンドメイド。なめした皮を型に合わせて切り出すところから仕上げに至るまで、工程ごとのスペシャリストが連携しながら、1足1足を絶妙なチームワークによって完成させています。1足のルームシューズの完成に要する時間は、最低でも2日。職人の手だけが覚えているミリ単位の調整が、極上の履き心地を支えています。

良質な革をたっぷりと無駄なく使う。

〈KASANES〉は本革を贅沢に使い、足に優しく、シンプルで洗練されたフォルムを追求しています。中でも、生後5カ月未満のやわらかな子牛の皮から作る「カーフ」は、1足につき約1頭分の子牛の皮を使用。皮の仕入れ先が驚くほど贅沢な仕様だけに、足に吸い付くようななめらかな質感に心奪われます。

Re born ─ 動物や自然に感謝を込めて。

〈KASANES〉で使用する革は、食用の牛や豚から得られる副産物。動物の命に感謝し、すこやかに成長した証をルームシューズとして再生し、新しい命を吹き込みたいと考えています。また、皮を加工して柔らかい革にする作業を「なめす」と言いますが、〈KASANES〉が採用するなめし剤は一般的に使われるクロムなめしよりも環境への負荷が少ないものを選んでいます。

※肌にふれるライニングとインナーソールは植物由来成分のタンニンなめし、アウターは環境対応型クロムなめしを使用しています

ハイテク素材×本革で快適かつスマートに。

極上の履き心地をかなえるため、〈KASANES〉はアウトソールとインナーソールを分けて制作。それぞれに現代のハイテク技術を駆使して生まれた素材を活用しています。
アウトソールには軽量で柔軟性と耐久性に優れたEVAフォーム材を使用し、牛革または豚革で包んでいます。インナーソールには自社独自の技術により弾性の異なるウレタンフォームを5層に分けて重ね、歩きやすさと同時に歩行時の衝撃を和らげる理想の構造を追求しました。インナーソールで5mm、アウトソールを合わせると7mmほどかかとが高くなるよう設計しているので、歩行中も脱げにくく、スマートな印象を与えます。

あなたと重ねた時を大切にしたいから…
リペアのご相談はお気軽にカサネスまで

制作スタッフの想い

大先輩から受けたバトンを、みんなで繋いだ末にたどり着いた履き心地。

新たな事を始めなければ生き残れない、社長が英断を下した新商品プロジェクトに選ばれ、苦闘の日々が始まった。

誰もやって無い事をゼロから作り上げるのはやはり大変であったが、社長をはじめプロジェクトメンバーや靴素材商社の担当者、靴作りの師・ニヒルの古賀氏からアドバイスを受け、どうにか納得の行くものが出来あがった。

入社したばかりの頃に父親と同い年の大先輩から受け継いだ技術と知識、新たな人と出会い創意工夫の末生まれた技術、そして関係する人々の想いが重なり、このルームシューズは産声を上げました。

我が子の様なルームシューズを、皆様にも末永く愛でて頂きたいと願い、お届け致します。

スタッフ 田中 竜弥

大好きな小物づくりが、誇りを持てる仕事に。

私が縫製の仕事に就いたのは、ミシンで小物を作るのが好きで趣味が仕事になるとどんなに素敵だろうという考えからでした。
しかし、仕事を始めると趣味とは違い、縫代1.5㎜など細かな決まりがあり大変でした。

指導してくださっている先輩は「目が見えん」と言いつつ、長年の感覚でバッチリ縫い合わせをする、とても尊敬できる存在です。

新たに始まったプロジェクトのルームシューズ作りに参加させていただき、先輩方に教えていただいた技術があることに誇りを持って仕事をする毎日です。

でも…休み時間には他愛もない話で盛り上がっています。

スタッフ 古川 美由樹

長い歴史と新たなチャレンジから生まれた、美しいフォルム。

物を作る仕事がしたいと思い、この会社に転職してきたのは14年も前の事です。

「いろんな事にチャレンジしてもらいたい。」と社長に言われ、時には失敗して落ち込んだりしながら苦手な作業も大好きになりました。

今回思いがけず、自社製品を作るというチャンスをいただき、プロジェクトに参加させていただきました。

何も無いところから物を作り上げるわくわく感と、チャレンジし悩みつつ歴史ある会社の技術と皆のアイデアが1つになって他にはないルームシューズができました。

美しいカーブのフォルムと1足踏み込んだ時の柔らかい履き心地を味わっていただきたいです。

スタッフ 重松 光子