裁断は革の状態を見定めることから始まります。
革の繊維には方向があり、繊維の方向を計算しながら裁断をすることでシューズの耐久性を高め絶妙なフィット感を生み出すことができます。
また、製品の見た目を損なわないために革の表面にある傷やしわの具合を注視しながら裁断部位を判断します。
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↑表面に傷が付いていて製品には使用できない部分。革の繊維の方向を計算しながらこのような部分を避けて裁断箇所を決めています。
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上記の写真は、1頭から採れる量が少なく希少性の高いカーフレザーという種類の革で、1頭分の革から裁断できる部位はルームシューズ約1足分しかありません。傷やしわを避けながらも無駄なく裁断する必要があります。
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革に関する知識と革の状態を正確に見定めて裁断する判断力が必要で、製品の見た目や履き心地を左右する重要工程のひとつです。